保存研究会 保存情報「名古屋東照宮 那古野神社」(データ発掘:お気に入りの歴史的環境調査)

神社とまつりの景観 名古屋東照宮 那古野神社
三之丸本町門(史跡)の南西、本町通と交差する外堀通沿いに那古野神社と並ぶ名古屋東照宮がある。薬問屋が多い京町通に近く、旧城下町の大店や老舗の跡が残る。オフィス~マンション化する丸の内地区の中で、緑の多い閑静な街区でもある。
名古屋東照宮は1619(元和5)年、初代藩主徳川義直が名古屋の開祖徳川家康公を御祭神として名古屋城内に創建、1875(明治8)年に現在地に移転。1945(昭和20)年に戦災で焼失した。現在の本殿は、かつて万松寺にあった義直の正室高原院の御霊屋(おたまや)が1914(大正3)年、建中寺に移され、1953(昭和29)年当地に移築したもので、現在は唐門と社殿が愛知県重要文化財指定を受けている。


那古野神社は911(延喜11)年、現在の名古屋市中区丸の内に天王社として創建、城の総鎮守と名古屋の氏神として祀られ、廃藩置県により1876(明治9)年に現在地に移された。
かつて名古屋三大祭(東照宮祭・若宮祭・天王祭)には名古屋発祥のからくり山車九両が出て賑わったが1945(昭和20)年の空襲で大半のからくり山車を焼失、以来中断していた。
2010(平成22)年、名古屋開府400年大山車まつりをきっかけに、本町通からくり山車揃えを再生する動きが始まった。
このことで東照宮と那古野神社が並んでいることの経緯がようやく解ってきた。
失われた祭の景観の再生が地域の歴史の風景を蘇らせる。都市の再生に欠かせないことと期待している。
MAP

DATA
名 称:名古屋東照宮 那古野神社
所在地:名古屋市中区丸の内二丁目
尾関 利勝(JIA 愛知)
地域計画建築研究所


