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愛知地域会

保存研究会 保存情報「普門寺本堂ほか6件」(登録有形文化財)

保存研究会 保存情報「普門寺本堂ほか6件」(登録有形文化財)

普門寺本堂(ふもんじ ほんどう)ほか6件

 豊橋市郊外の山懐深く、奈良時代 神亀4(727)年に行基開山と伝わる古刹・船形山普門寺は静かに息づく。中世の戦火消失から中興され、平安時代後期の木造・国重要文化財4件を今に残すほか、趣深い建造物も多見される。

 今春 新規登録された境内の登録有形文化財(建造物)6件を軸に、折から「もみじ寺」真骨頂の心和む境内巡りから略報告する。

ひっそり佇む普門寺弁天堂 (旧龍神宮)
ひっそり佇む普門寺弁天堂 (旧龍神宮)
普門寺本堂と大師堂が山懐に連なる
普門寺本堂と大師堂が山懐に連なる

 口元の仁王門は江戸中期・木造平屋・銅板葺、厳つい阿吽の対称軸で正面参道に誘う。遥か正面の鐘楼門は宝永4(1707)年・木造2階・銅板葺、威風堂々と客殿へ迎え入れる。途上傍らに密やかに佇む十王堂は嘉永5(1852)年・木造平屋・瓦葺、質素直截の伸びやかさが好感度。

 一般参道正面の客殿から左手・谷筋を更に上ると、山裾の樹林に抱かれ軒を連ねる荘厳な、本堂:元禄6(1693)年・木造平屋・銅板葺、と大師堂:嘉永7(1854)年・木造平屋・銅板葺の懐に心安らぐ。やや離れ物静かに覆屋内の小社弁天堂(旧龍神宮):正徳4(1714)年(以降2度移築)・木造平屋・こけら葺 が好趣を漂わす。
 多件併掲の駆け足発信となり、各建造物の細部の魅力紹介が手薄になったことは少々心残りですが・・・

MAP

普門寺
普門寺

DATA

所在地:愛知県豊橋市雲谷町字ナベ山下7
所有者:宗教法人 普門寺 登録有形文化財:建造物
登録年月日:令和7(2025)年8月6日
登録基準:造形の規範となっているもの(*のみ、国土の歴史的景観に寄与しているもの)
登録番号:
・普門寺本堂: 23-0610 ・普門寺大師堂: 23-0611
・普門寺弁天堂(旧龍神宮): 23-0612
・普門寺十王堂* : 23-0613 ・普門寺鐘楼門: 23-0614
・普門寺仁王門: 23-0615 
アクセス:豊橋市街東端部に併走するJR東海道線・国道1号線を岩屋観音下で北に分岐、県道3号豊橋湖西線 「立岩街道」を一路東進、雲谷or立岩脇セブンイレブン信号から北側一帯に連なる山懐に進入。幾つかの標的を経て普門寺仁王門前に至る。

鈴木 利明(JIA愛知)
デザインスズキ